コスモサイエンスだよりby岡崎北高校

平成20年7月1日

                                  

本年度から、コスモサイエンスコースが設置され、40人の生徒たちが北高の新しい歴史の先頭に立って歩み始めました。

 

平成20年度の特徴はコスモサイエンス・ゼミ

平成21年度は、TOEICや、特徴ある学校設定科目の学習が始まります。

しかし、平成20年度(今年度)の特徴は、何といっても、年間9回のコスモサイエンス・ゼミです。

第1回

5/31(土)

(終了)

【基礎科学実習】

実験器具の使用法を、生物および化学分野の基礎実験を通して身につけさせる。実験レポートの書き方についても指導する。

第2回

6/21(土)

(終了)

【自然科学研究機構 講演】

基礎生物研究所、生理学研究所、分子科学研究所からそれぞれ1名ずつ講師を招き、生物学、医学、物理学各分野における研究内容や、自然科学分野の研究に携わるようになった経緯などの講話を聞く。

第3回

8/5(火)

【愛知教育大学 講義および実験・実習:生物、地学分野】

大学の実験室で、研究者から生物系と地学系の2分野について、講義と実験・実習を全員に体験させる。

第4回

8/6(水)

【名古屋大学工学部 研究施設見学及び講話】

大学の研究者より、工学についての講話を聞き、大学の研究室及び研究施設を見学する。

第5回

8/19(火)

【研究所訪問】

 核融合に関する最先端の研究所を見学し、講義を聞くことによりエネルギー問題に関する意識を高める。

第6回

10月中旬

【愛知教育大学 講義および実験・実習:物理、化学分野】

大学の実験室で、研究者から物理系と化学系の2分野について、講義と実験・実習を全員に体験させる。

第7回

11

【自然科学研究機構生理学研究所 一般公開】

 各種実習に参加させ、施設を見学させる。

第8回

12月下旬

【自然科学研究機構 施設見学】

 基礎生物学研究所、生理学研究所、分子科学研究所の施設の中から、生徒が興味のある施設や研究内容を事前調査する。選出された施設で行われている研究がどのように利用されるのか、研究員から説明を聞き、研究者の研究活動の様子や実験機器を見学する。

第9回

1

 

 

【豊橋技術科学大学講演】

 環境に関する研究をテーマとした講演。酸性雨、地球温暖化、環境ホルモンといったポピュラーな内容にとどまらず、物理・化学・生物の各学問の内容を有機的に関連付けた形の講演にする。また、大学で環境問題に関してどのような研究がなされているかを紹介してもらう。

すでに、第2回までのゼミが終了しましたので、次のページに報告させていただきます。

とても、生き生きとした生徒たちの受講姿勢が印象的でした。

 

 

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コスモサイエンス・ゼミ実施報告

 
 


【第1回 基礎科学実習】

 平成20年5月31日(土)に、本校化学室・生物室に

おいて基礎実習が行われました。コスモサイエンスコース

の生徒40人が20人ずつに分かれ、化学・生物それぞれ80

分ずつの実習に参加しました。今後、夏休みや土曜日など

に大学や研究施設で実習を行う際、身につけておかなけれ

ばならない基本的な実験の操作を習得することを目的とし

た実習内容でした。化学の実習では、実験機器の操作方法

や溶液の調整、実験中の危険回避について学び、生物実習

では顕微鏡の基本操作とミクロメーターを用いた葉緑体の

流動速度の測定を行いました。コスモサイエンス・ゼミの

実習は少人数で行うため、一人一人が実験器具や顕微鏡に

触れることができ、主体的に実習を進められます。さらに

80分かけてじっくり実験・観察できるため、普段の50

授業では取り組めない発展的な実習も行うことができます。

 

 

平成20年6月21日(土)に、今年度新設されたコスモサイエンスルームで自然科学研究機構の3研究所から講師の先生方をお招きし、講演会を開催しました。基礎生物学研究所の小林悟教授は「基礎生物学をたのしむ」という演題で、ご自身の経験や研究内容、研究者にとって必要な資質についてお話してくださいました。大切なのは多くの人との出会い、論理的に考えること、自分の目で確かめて自分なりの答えを出すことですよ、という先生の言葉が、コスモサイエンスコースの生徒の心に響いたようでした。生理学研究所の南部篤教授は、脳と視覚情報の関係、パーキンソン病やジストニアのような治療法が見つかっていない病気などについて、目の盲点を確認するプリントや、視野が30°ずれて見える特殊なメガネを用いるなどしてわかりやすい説明をしてくださいました。分子化学研究所の田中晃二教授は、専門分野である地球温暖化をエネルギーの側面からアプローチした内容でした。現在地球のエネルギー資源が抱える問題を指摘し、最後に「科学者の役割は、一般の人々の恐怖心を煽ることではなく、恐怖心を取り除くことである。」「誰か一人が解決方法を見つければ、地球の危機が救われる」という言葉と、熱く語る先生の姿が印象的でした。

 
第2回 自然科学研究機構 講演会】